エギングアクションのやり方、使い分けを教えて!

エギング釣行すると、思うようにアオリイカが釣れなかったり、隣のエギンガーは好調だけど自分だけ釣れないという経験は、誰もが一度はしたことがあるのではないでしょうか?
そこで、今回は釣果に結びつくエギングアクションに注目して、そのやり方や使い分けの場面などをご紹介したいと思います。

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エギングアクションのやり方、使い分けを教えて!

 

エギングアクションとは

エギングの一連の流れは、キャスト(遠投)してエギをフォール(沈降)させ、着底したら、シャクリを入れて、最後にエギをフォールさせる。

もう既にご存知の流れだと思いますが、エギング初心者の方や、もう一度自分のエギングアクションを見直したいと思っているエギンガーの皆さまは是非参考にしてみて下さい。

では早速ですが、そもそも「エギングアクション」って何だろうというところから入っていきます。
エギングアクションとは、ロッドを上下に動かすことによりエギを上下に動かしてアオリイカにエギをアピールすることです。

エギの沈降している姿を、いかにして魚に近い姿で見せるか、またロッドを手前に引き寄せることでエギを左右に動かし、アオリイカにエギをアピールする等…、
簡単に言うと、イカにエギの存在をアピールさせるためにつける動きのことを「アクション」と言います。
アオリイカの釣果を向上させる「キモ」となるのがエギングアクションであり、釣果を大きく左右する要素の1つです。

アクションの基本パターン

次にエギングのキモとなるアクションについてはいくつかの基本パターンがありますので、そのパターンと使い分けについて見ていきたいと思います。

●アクション1 「フォール」のやり方と使い分け

フォールとは、エギを遠投し海に投入した直後や、シャクリ(後にシャクリで説明)を入れた後、海中から海底に着底するまでのエギの沈降を言います。
フォールには主に3種類の「フリーフォール」、「カーブフォール」、「テンションフォール」があり、場面によって使い分けます。主にフリーフォールとカーブフォールはよく使うアクションです。
フォールはアオリイカがエギに乗る最も大事な場面だけに、是非ともマスターしておきましょう。
1.【フリーフォール】
フリーフォールは読んで字のごとく、エギをキャストして着水した時やシャクリを入れた後にリールのベールを起こし、ラインに抵抗がない完全フリーな状態で、エギの自重だけでエギを沈降させます。

とくにこれといったテクニックは必要なく、誰でも簡単にできるフォールです。また、ラインにテンションがかかっていないので、エギの安定した姿勢を保つことができるメリットがあります。

使い分けとしては、通常使うフォールアクションのため、いつでも万能的に使えます。

強いて言えば、自分の方向に向かって緩やかに流れる潮の時に向いているアクションです。
しかし、潮の流れが非常に速い時、とくに横方向に速く潮が流れている時は、エギが流されて、安定した姿勢を保つことが困難なため、そのようなコンディション時は不向きです。

2.【カーブフォール】
カーブフォールのやり方は、エギをキャストしてエギが着水した後に、ラインの糸ふけを巻き取り、ラインを少し張った状態でエギを沈降させます。

フリーフォールのように直線軌道ではなく、カーブを描きながらフォールします。
ポイントはラインのテンションを張り過ぎないことです。また緩めすぎもライントラブルを起こす原因になりますので、少し張るようなラインテンションのかけ方をマスターしましょう。

またカーブフォールはテンションをかけている分、アオリイカのアタリが取り易いメリットがあります。

使い分けとしては、アタリはあるけれど乗りが悪い時、アオリイカに長くエギを見せ、エギに乗る時間を長く保ちたい時や、浅場で着底時間を稼ぎたい時に使います。

3.【テンションフォール】
テンションフォールは、エギをキャスト後にエギが着底してからシャクリを入れた時にロッドを立てながらラインをリールでゆっくりと巻き取ります。

エギを水平に泳がせることをイメージして、フォールさせるというよりは、ラインを巻き取りながらエギを水平移動させます。

エギの背後から捕食する性質を持っているアオリイカに対して、フォールの中でエギのシルエットを一番小さく見せることができるため、一度アタリ始めると続けてアタリが出るのがテンションフォールです。

使い分けとしては、中層から表層付近を狙う時、またアオリイカの活性が低い時に使います。

 アクション2 「シャクリ」のやり方と使い分け

シャクリとは、エギをキャストしてフォール後に海底に着底したエギを動かす為に、ロッドを勢いよく真上に振り上げ、エギを跳ね上げさせる動作のことを言います。

基本のシャクリは「一段シャクリ」と言われる一回だけシャクリを入れるアクションです。
シャクリは一段シャクリから二段シャクリ、三段シャクリとシャクリの回数が増えるほど、アオリイカへのアピールが強まります。
【シャクリのやり方】
シャクリは何度シャクリの回数を増やしてもやり方は変わりません。

まず、キャストしたエギが海底に着底した後、リールを少し巻いてラインのたるみを取ります。

たるみが取れたら、ラインと自分を一直線上にして、ロッドを下斜め45度程度に傾けて構え、ラインを張った状態でロッドを勢いよく真上に振り上げます。
ロッドを振り上げる事で、エギが海中で跳ね上がります。ロッドを振り上げた後は、再びラインにたるみが生じるので、リールを少し巻いてたるみを取ります。
このたるみを取っている間にも、エギが海底に向かってフォールしています。

フォール時にアオリイカがエギに抱きつくと、ラインに変化が出たり、ロッドが引っ張られたりします。

二段シャクリや三段シャクリなど、複数回(二回以上)シャクリを入れる時は、1回目のシャクリはやや軽めにロッドを振り上げ、二回目以降のシャクリで勢いよくロッドを振り上げます。

一回目は根掛りしている可能性を考慮してやや軽めにすることでロッドに与えるダメージを極力抑えることができます。

また、アオリイカがエギを抱いている場合も大いにあり得ますので、身切れを防いだり、違和感を与えないためにも1回目のシャクリはとくに集中しましょう。

【シャクリの使い分け】
シャクリは、基本的にアオリイカへアピールさせるためにあるアクションです。

活性の高い秋のシーズンは、キビキビとした複数回のシャクリで高アピールさせることが有効です。
対して、冬から春にかけてはアオリイカの警戒心が高まりますので、シャクリは手首から先だけを動かす程度のゆっくりとした動作で、シャクリを入れても2回程度に留めます。

アクション3 「ジャーク」のやり方と使い分け

ジャークとは、キャストしたエギが着底した後、エギを海中で左右交互に連続的に動かすことを言います。
よくダートアクションなどと呼ばれていますが、ジャークには、主に基本となる「ワンピッチショートジャーク」、「ハーフピッチショートジャーク」や糸フケを利用した「スラッグジャーク」などがあります。

ジャークは横方向にエギをダートさせる動きでアオリイカにアピールさせます。アオリイカを引き寄せる効果的な方法なので、1つはマスターしておきたいところです。

1.【ワンピッチショートジャーク】
ワンピッチショートジャークは、ジャークの基本となります。
まずエギが着底した後に、ロッドを海面と平行にし、ロッドの角度を45度程度の位置に構えます。

ラインを少しだけ張った状態で、(ラインを完全に張った状態ではジャークは上手くいきません)ロッドを握っている手首を軸にして上下にシャクリます。

この時、ロッドを握っている手とは反対の手はリールハンドルに手を添えるだけにし、リールを1回転させます。

コツはロッドを握っている手首だけを動かして上下の動きだけでリールハンドルを回すことです。
使い分けは、海中の全層を探りたい時に使います。通年どのような場面でも使えるジャークですが、強いて言えば、活性の高い秋のシーズンで行うと効果的です。
2.【ハーフピッチショートジャーク】
やり方はワンピッチショートジャークと同様、違いはリールのハンドルを半回転だけ回すことです。
使い方は、水深の浅いシャローエリアでアオリイカへアピールさせる時に使用します。
3.【スラックジャーク】
スラックジャークとは、エギをキャストして着底後、リールを巻かずにラインがたるんできた状態からラインを弾く感じでシャクリ上げる動作のことを言います。

ラインのたるみ具合、シャクリ幅、シャクリ上げるスピードに緩急をつけることで、多様なダートアクションが演出できます。

使い分けとしてはボトム付近で長い時間エギをアピールさせたい時に使います。アオリイカの活性が低い時や、春の警戒心の強いアオリイカに対して効果的です。

まとめ

アオリイカはシャクリやジャークアクションで誘って、フォールの場面でエギを抱かせることが最も重要です。
基本はアオリイカを乗せる時間を作ることを意識すると良いでしょう。
シャクリやジャークはあくまでもアオリイカを引き寄せるための手段です。少々できなくても問題はありませんが、春と秋のシーズンはシャクリやジャークの強弱には気を付ける必要があります。
最後に、ここにご紹介したエギングアクションが全てではありません。
また、ここにご紹介したアクションを自分なりに組み合わせるだけでも十分にエギングの幅は広がります。
これが王道というようなアクションはありませんので、自分なりのアクションを見出していくことがエギングの醍醐味で、より深くエギングを楽しむことに繋がります。
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