エギングロッドは高価なロッドから安価なロッドまで、各メーカーから沢山のラインナップで発売されています。初心者の方はエギングロッドを購入したいけれど、どんなロッドを購入したら良いのか分からないという方が多いのではないでしょうか。
今回は、知っておくべきエギングロッドの構造や素材について解説します。
2018春、エギング初心者におすすめのロッドランキングベスト5
どんなロッド購入したらよい?知っておくべきエギングロッドの構造や素材
これからエギングデビューするエギンガーや、経験の浅いエギンガーの方に向けてロッドを購入する前に知っておくべきロッドの構造と素材について解説していきます。
先述しておくと、ピンからキリまでラインナップされているエギングロッドの主な価格の差は、「ロッドに用いられているカーボン素材の差」、「ロッドそのものの構造による差」、「ガイド素材の差」と「ロッドの塗装や装飾」の違いによるものと考えて下さい。
ここに挙げた4つの差について、もう少し踏み込んでそれぞれの違いについて解説します。
ロッドに用いられるカーボン素材
一般的にエギングロッドの素材として「カーボン」が採用されています。
カーボンはロッド自体の軽量化やロッドの剛性と張りの強化が目的で使用されている素材です。高価なロッドになればなるほど、高弾性のカーボン素材が使用されています。
高弾性のカーボン素材とは、カーボン繊維の高い密度と無駄な樹脂(レジンと言う)が少ない関係性のことを言います。
高弾性カーボンをエギングロッドに採用することによって、より軽量化され、さらに強い剛性と張りを持ったロッドが実現できます。ちなみに、ダイワ社では、高弾性カーボン素材を「カーボンテクノロジー」と総称して、数種類のカーボン素材をラインナップさせています。
ロッドの構造
高性能なエギングロッドは、その構造自体に手が込んでおり、より複雑な構造で難しい製法によって作られています。各社共に独自の構造によって、ロッドのねじれを抑え込む強化を図っていたり、ブランクの繊維方向を変えてネジリ剛性を高めたりしています。
例えばシマノ社では、ロッド性能を向上させるために「スパイラルX」、「ハイパワーX」という技術特性を用いています。
ガイド素材
ガイドはフレームとリングで構造されていて、それぞれの素材で分けてみることができます。ガイドフレームの素材は、主にカーボン、チタン、ステンレスが使用されていますが、
価格の高いロッドにはカーボンを、中堅クラスと呼ばれるロッドにはチタンを、比較的安価なロッドにはステンレスが使用される傾向があります。
ガイドリングの素材は、トルザイトと呼ばれる素材が最も高価で、一部のロッドに採用されています。次いで現在主流とも言われているSIC、その他にチタンリングがあります。
リングについては、よほど安価なロッドでなければ、どのクラスのロッドにもSICかチタンリングが使用されています。
塗装や装飾
一般的にシックでありながらよく見ると工夫が凝らされているデザイン塗装や、きらびやかな塗装は上位モデルに見受けられる特徴と言えます。デザイン装飾をあまり気にしない方は、特にこの点について意識しなくてもよいでしょう。
春のエギングロッドの選び方
これまでに先述した内容を踏まえて、春のエギングロッドの選び方について触れたいと思います。
●ロッドのパワー
春のアオリイカの特徴は、どのシーズンよりも個体が大きく、平均して1キロを超えます。個体の重量感に伴って引きが強くなりますので、大きい個体に対応できる硬くてパワーのあるロッドを選ぶことが重要です。
●遠投重視
また遠投することも多く、遠投に有利な長いロッドも必要となります。ロッドが長くなるとロッド自体が重たくなるので、1日中エギングを行う方は、できるだけ重量の軽いロッドを選ぶことも頭に入れておくとよいでしょう。
まとめると、「硬めで強く長さがあり、できれば軽量化が図られたロッド」これが春のエギングロッドを選ぶ際に必要な要素と言えます。
●ロッドの硬さ表示
次に、エギングロッドの硬さについて解説します。エギングロッドの硬さはアルファベットで表記されており、「L」、「M」、「H」、「ML」などがその表記となります。Lは柔らかく、Hは硬いことを意味します。MはLとHの中間です。
春のエギングロッドであれば、「MH」や「H」と表示してある硬めを選ぶとよいでしょう。しかしエギング入門者であれば、どの場面でも使用することができる万能的なロッドがシーズンを通して使用でき楽しめると思うので「M」クラスのロッドをおすすめします。
最後に、選択するロッドの長さは、8.6フィート(約2.59メートル)以上で、理想は自重110g以下がおすすめです。
それでは、以下に春のエギングシーズンにおすすめのエギングロッドをランキングでご紹介します。
第1位 シマノ Sephia(セフィア) BB S809MH
軽さを追求したこのモデルは、S809MHクラスでロッドの自重が107gと、このクラスでは、最大限に軽量化が図られたロッドです。さらに低価格とは思えないほどの高弾性な素材が使用されていて、コストパフォーマンスの高いロッドに仕上がっています。
ライン絡みを軽減するステンレス製のフレームKガイドが備わっており、グリップや落ち着いたデザインは、セフィアBBならでは。見た目にも満足するモデルです。
これからエギングをやってみたいと思っている春エギングの初心者入門モデルとしては、満足できる1本として、自信を持っておすすめします。
第2位 ダイワ リバティークラブ エギング 862MI(インターラインモデル)
まずは入門機種でエギングをしたいとお考えのアングラーにとっておきの一本。お手頃な価格は勿論のこと、アウトガイドモデルで多いライントラブルもインターラインモデルでラインを中通しすることで、ガイドのトラブルが非常に少なくなります。アウトガイドより軽量化され、入門者がストレスなく扱うことのできる入門エギングロッドです。
お試しでエギングをお考えの入門者や初心者に、まずはこの1本をおすすめします。
第3位 ダイワ エメラルダスAIR AGS 86MH(アウトガイドモデル)
ダイワ社が誇るハイエンドモデルの中の1つがこのエメラルダスAIR AGS。アウトガイドモデルで遠投も十分可能なエギングロッドです。重量は僅か97gと軽量で、ダイワのテクノロジーが集約されています。
フレーム素材には高性能なカーボン素材を採用。ロッド性能は高密度なカーボン繊維によるパワーの強化、強い反発力を実現し、エギのアクションが分かり易く、モンスター級のアオリイカが掛かっても引き寄せるパワーを兼ね備えています。
筆者も愛用しているロッドで、春エギングにどっぷりハマりたいアングラーや、これからエギングをとことん追求したいアングラーに是非ともおすすめしたい信頼性抜群の1本です。
第4位 メジャークラフト トリプルクロス TCX-862EH
春のモンスター級にもってこいのエギングロッド。ブランクに3種類の優れたカーボン素材を採用し、より軽く強いロッドに仕上がっています。
また、ガイドにはSICリングが搭載されたKガイドが採用されていて、ライントラブルが激減。まさに実釣に向いているエギングロッドと言えるでしょう。さらにハイコストパフォーマンスであることは言うまでもありません。
第5位 シマノ Sephia(セフィア) SI S806MH
シリーズの中でも抜群の遠投性能で、春エギングにはピッタリのモデルです。高性能カーボンが採用され、自重の軽量化と張りのあるブランクはシマノ社の技術の高さを感じさせるほど、完成度の高いものとなっています。インナーガイドはトラブルレスと、入門者にとってより扱いやすい1本です。
まとめ
ここでは、筆者おすすめの春のエギングロッドをご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
春のエギングは何と言っても1キロ以上のアオリイカが期待できるシーズンで、掛かった時の興奮は、今後のエギングを病みつきにさせること間違いありません。そんな期待を胸に、自身に合った最適なロッドを探してみてください。
春エギング入門者の方は、春のエギング専用のエギングロッドに捕らわれず、オールシーズンに対応可能なロッドの購入もあわせて検討してみてください。まずは、万能的な観点からも「M」クラスの扱いやすいロッドをおすすめします。