テレビや雑誌を始めとするメディアで、盛んに話題となっているティップラン・エギング。
その画像や映像にはいつも、大型アオリイカの姿があり、アオリイカ釣り愛好家はいつも興味をそそられます。
そこで今回は、ティップランエギングについて、簡単な解説を行います。
大型アオリイカ続出、ティップランエギングとは?
ティップラン・エギングとは、船で行うエギングの一種です。
船で行うエギングの中でも、ティップランエギングは、沖の深場(水深30〜50m程度が基本)に潜むアオリイカを狙う特徴があります。
ティップランのタックル(仕掛け)
ロッド
ティップラン用ロッドの最大の特徴は、ティップ(穂先)の感度。
ティップラン・エギングでのアオリイカのアタリは極めて小さいので、ティップの感度が鈍いと察知することが不可能です。
他のロッドでは絶対に代用ができないので、初めての方は購入するか借りるなどして、必ずティップラン専用ロッドを準備しましょう。
おすすめのロッド
バレーヒル レトロマティック RMS-661S
ダイワ(Daiwa) ロッド エメラルダス AGS 76ML/H-S ボート ディープティップランマスター
ライン
沖の深場を狙うので、ラインの細さがとても大切です。
ラインが細いほどラインの表面積が狭くなるので、潮切れが良くなります。
逆にラインが太くて潮切れが悪いと、エギが着底しない原因にもなります。
ラインは、PEラインの0.6号を推奨。
糸巻き量は100m以上、予備の糸を巻いたスプールを必ず準備しておきましょう。
おすすめのライン
よつあみ(YGK) ライン G-soul X8 UPGRADE150m 14Lb(0.6)
ダイワ(Daiwa) ライン UVF エメラルダス 6ブレイドLD++Si 210m 0.4号
リーダー
フロロカーボンの2号前後。
アオリイカの乗りが悪い時は、細めを使用。
なお、リーダーは海底に直接触れることが多いので、長めの3〜5ヒロ程度(4.5〜7.5m)にセットしましょう。
リーダーとフロロカーボンの結び目は、FGノットを推奨。
おすすめのリーダー
ダイワ(Daiwa) ライン エメラルダス リーダー エクストリーム 35m 2号
スナップ
リーダーとエギを直接結ぶよりも、スナップを使用しましょう。
リーダーとエギを直接結ぶと、結び目が海底に触れて痛むので注意。
おすすめのスナップ
ダイワ(Daiwa) EGスナップ M ブラック
エギ
通常の陸っぱりのエギでは、着底が不可能です。
そのため、陸っぱり用よりもかなり重たい、ティップラン専用エギを使用します。
ティップラン専用エギは、30g前後が基本となります。
水深に20mなら20gのエギ、30mなら30gのエギを基準にして、流れや風の状況を見ながらエギをチョイスします。
おすすめのティップラン用エギ
釣り方
ティップラン・エギングの釣り方は、フォール→着底→アクションステイの繰り返しとなります。
順を追って、釣り方を説明します。
1 エギのフォール
流れのある時は船べりから、流れのない時は軽くキャストしてからエギをフォールします。
エギはフリーフォールで、海底まで落とします。
フリーフォールはラインを張らないので、エギの沈下抵抗を軽減できます。
そのため、エギを速く着底できるメリットがあります。
エギを速く着底できれば手返しが速くなるので、より多くのアオリイカへのアプローチが可能になります。
2 アクション
エギの着底を確認したら、すぐに糸ふけを取ってアクションを行います。
アクションはショートジャークを5〜10回程度行ってから、糸を張ってアタリを待ちます。
この時のエギの水中イメージはテンションフォールでなく、ステイ(水平移動)です。
これを2、3回繰り返したら、再びエギをフォールして狙い続けます。
エギが船から離れてしまったら(ティップから垂れたラインの角度が、水平に近くなったら)、ピックアップして最初から始め直しましょう。
3 ティップランのアタリ
アタリがあるのは、エギのステイ中がほとんどです。
ティップへのアタリの出方は「曲がる」、「跳ね上がる」の2通りのパターンがあります。
ティップが「曲がる」アタリ
エギのステイ中は、水の抵抗でティップが曲がった状態です。
その時にアオリイカがエギにアタックすると、ティップが更に曲がります。
その時に注意をしたいのがティップの先が更に曲がるとはいえ、その曲がり幅がとても小さいことです。
そのためエギのステイ中は、ティップの動きに全神経を集中させなければなりません。
ティップが「跳ね上がる」アタリ
アオリイカがエギにアタックすると、通常はそのまま引き込むので、前述の通りにティップが引き込まれます。
しかし、エギにアタックして引き込まずに、エギを抱いたまま浮き上がると、ライン・テンションが緩んで、ティップが跳ね上がるのです。
ティップが跳ね上がるアタリの時は、高活性のアオリイカが群れていることがよくあります。
そのような時は手返しを重視して、狙うようにしましょう。
いかがでしたか?
ここまで、ティップラン・エギングの概要を解説しました。
興味のある方は、ティップランエギングにチャレンジしましょう!